下北沢に住んでいて本当によかったと思えることの一つに、フジコヘミングという偉大なピアニストの存在があります。
フジコさんの存在を初めて知ったのはNHK の番組でした。外国人のような不思議な雰囲気と、お家のお部屋やファッションが独特で、とっても素敵だなと思って番組を見ていると、お住まいがなんと下北沢‼
そして、お家の帰り道にフジコさんのお家があるということがわかり、ちょっと耳を済ましてみたら、フジコさんのピアノの音が窓から流れていたのでした…
最近は海外に演奏活動に行かれることが多いようで、海外にもお家をお持ちだとか…
でも、たまに通りかかるとお家に暖かい色の灯りが灯っているのを見かけます。
昔私のボーイフレンドが、当時本田劇場の中にあった家具屋さんで働いていました。
フジコさんのお家に家具の修理で何度かお伺いしたらしいのですが、フジコさんのお家には沢山の猫がいて、毎回いくたびにみかんやらお土産をくださったそうです。
フジコさんが芝犬の散歩をしていらっしゃる時に、たまたまお会いした時には、私がファンだと伝えると、買った本にサインをして下さいました。
フジコさんの弟さんで、俳優のウルフさんも、ワイルドかつとても愉快なかたで、当時二十代そこそこの私達に人気でなかなか買えなかったコンサートチケットを手配して下さったり、CD発売のお祝いパーティーの招待状を下さったりととても心の暖かいかたでした。近年、下北沢の姿は変わってしまい、どんどん古いものが取り壊されてしまっていますが、フジコさんとの思いではいつまでも私の大切な思い出です。
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